Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

あぁ、これのせいか…

母が急にあんなことを言った理由を今ここで痛感した。

たまたま体調不良が重なったテストだった。

でもそんなの母は知らない。

今そんなことを言っても、体調管理も出来ないのが問題だと母は更に強く私を縛り付けるだろう。

あぁ、重い。


「綺月?どこ行くの?」


私は重い足取りで廊下のど真ん中を歩いて教室に戻る。

大丈夫、まだ頑張れる。

一種の麻薬みたいな言葉は、もう使い物にならなかった。

気付くと、私は倒れていた。

視界がグワングワンと歪み、誰かに踏みつけにされているかのような重たい身体は私の身体とは思えないほど言うことを聞いてくれない。

遠くから菜穂の声が聞こえる。

それでも私は意識を保てず、瞼がゆっくりと落ちた。