Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「綺月」


一日目のテストが終わり、机に突っ伏したまま動かない私の肩を菜穂が叩く。

重たい頭をなんとか上げると、菜穂は机に大量のおにぎりを置いた。


「食べて」

「…ごめん、今食欲無くて」

「それでも食べて」


菜穂の顔は怒っているようだった。

辺りを見渡すと、もう教室には誰も残っていなかった。

私いつまでこうしていたんだろう…

明日のテストの勉強もしなくちゃいけないのに。

私は重たい腰を上げ椅子から立ち上がると、菜穂が私の手を掴み、またその場に座らせられる。


「菜穂、本当に私食欲が…」

「食べるまで帰らせない」

「…菜穂、お願いだから」


こんなに沢山あるおにぎりを今から全部食べれるわけが無い。

それに今はなにより時間が惜しい。

食べている時間があったら勉強しないと…