Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

夜眠れなくなるから昼寝は普段しないようにしているけど、カオルの体温が暖かくて気付いたら目を閉じていた。

私は二時間程度で起きたが、カオルはまだすやすやと眠っていた。

起こさないように腕から出ると、掃除や洗濯を終わらせて、カオルが起きるまで勉強して時間を潰す。

私が起きて三時間経ったくらいで、カオルが凄い寝癖で起きてきた。


「何時に起きたんだよ」

「三時間前」

「起きた時に腕の中にいて欲しかったわ」

「…寝ぼけてる?」

「今声に出てた?」

「うん」

「だるっ、聞かなかったことにしろ」


カオルは顔を洗いに洗面所に向かう。

やばい、好きすぎて顔がニヤける。

私はユルユルな表情筋に、自分で頬を叩いて喝を入れる。

暫くすると、寝癖もしっかり直された普段のカオルが戻って来る。