Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

唇にキスをされたかのような錯覚に陥って、心臓が大きく跳ねる。


「あーマジでしんどい。
俺、女にここまで生殺しにされんの初めてなんだけど」


カオルはそう言うと、私の頭をワシャワシャと撫でくりまわす。

そして、立ち上がりカオルは冷蔵庫から水を取り出して飲む。

多分、私はカオルよりもカオルのことが好きだと思う。

カオルの行動に一喜一憂して、ドギマギしている私は深く恋しているのかもしれない。

菜穂の言う通り、私はカオルにキスされても悪い気はしない。

むしろ、好きが増す気がする。


「あーそういえば、綺月に伝えておきたいことが…」


カオルが水を冷蔵庫に戻した後、何かを伝えるため私のほうを振り向いた時、いつの間にかカオルの真後ろに来ていた私は、今度は起きているカオルにキスする。