Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

みんなすぐに承諾してくれて、奈都が溜まり場に来るからと片付けもし、タバコ臭い部屋を消臭スプレーで吹き散らかし換気を必死でやっていた。


「作る時間なくて全部デリバリーなんだけど、ごめんね」

「全然!嬉しいです!」


机に並べられた料理は、みんなの行きつけの店をデリバリーして端から端まで色んな料理が並べられていた。


「ほら、カオルも祝いなさいよ」


お姉ちゃんに頭をはたかれ、カオルは少し気まずそうに口を開く。


「奈都、誕生日おめでとう。
今までずっと祝えなくてごめんな」

「お兄、謝ってばっかりだね」

「そりゃそうだろ、奈都には悪いこといっぱいしたし」

「それでも、良いこともいっぱいあったよ」


申し訳なさそうに謝りながら誕生日を祝う複雑なカオルに、奈都は今までにないくらい満面の笑みで返した。


「今日で一生分祝ってもらったから満足だよ!
だからもう謝らないでね」


へへっと無邪気に笑う奈都にカオルも釣られて笑った。