Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「お前が消えたら、心配する奴がこれだけいるってことを」


その時、けたたましいバイクの音が遠くから聞こえてくる。

それは確かに俺の方に近付いてきていた。

仲間が来てくれたのだと、すぐに分かった。

耳を塞ぎたくなるような音が、徐々に消え、聡のバイクに並ぶようにして仲間がバイクを止める。


「カオル!」

「カオルさん!」

「カオル!」


仲間が俺の名前を呼びながら、俺を囲むように集まる。

ああ、ほんとにコイツらを手放せない。


「いい加減にしろよ!お前本当に!」


涙目の雪希が俺の頭を叩く。


「カオルのせいで授業パスしたんだからな、これで単位逃したらお前のせいだからな」


大学の授業をすっぽかして探していた幸人が、嫌味っぽく、それでも優しい口調で言う。


「お前本当めんどくせぇよ」


海斗は気だるそうにしながらも、一生懸命探していたのか汗だくで前髪が濡れていた。