Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「警察から全ての事情を聞いた後、俺は最初に奈都を責めた。
どうして家にいなかったのか、どうして一人で水族館に行こうとしたんだって。自分のことを棚に上げ、奈都のせいにした。」


そうすることで、少しは罪悪感が無くなる気がしたのだろうと思う。


「でも、奈都が言ったんだ。
お兄とも一緒に水族館に行きたかったからだって」


カオルがよく遊んでいる場所を、奈都はなんとなく知っていたのだろう。

奈都は迷っていたのではなく、初めからカオルに会いに行くために違うバス停で下りていた。

カオルは目元を手で押さえ、唇を噛んだ。


「全部、俺のせいだ」


カオルのその言葉が、カオルの心を握り潰そうとしていた。


「俺は一生自分を許せない」


両親の死を招いたのは自分で、奈都を傷つけたのも自分で、それなのに自分は生きている。

誰のせいでもない、誰かにそう言われる度に、カオルの首を絞めつけていた。