Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「カオルは私と一緒に死ぬか、私と一緒に生きるか、二つの選択肢しかないから」

「は?」

「カオルが死ぬんだったら私も死ぬ」

「だから!何でそうなんだよ」

「カオルに死んで欲しくないから」


話が飛躍しすぎているかもしれない。

こんな馬鹿げたことを言ってでも、カオルを繋ぎ止めておきたいなんて、間違っているのかもしれない。

それでも、元々勉強しかしてこなかった私に、誰かを助けてあげるやり方なんて分からない。


「カオルは私を殺したりしないって信じてるから」


だから、私が今出来ることはカオルを信じることしかない。


「そもそも奈都の誕生日を祝わずに、そんな死んだような目で会いに来たってお母さんもお父さんも喜ばないよ!」


私はカオルの腹をバカスカと殴る。


「私が今から説教するからとりあえずそこで正座しなさい!」

「…おい」

「今私が喋ってるから!カオルの意見はあと!」


家に帰らなくなったと思ったら、喧嘩三昧で夜はどっかの女と寝て、やっとの思いで連れ戻したのに、かと思えば三日間死んだように眠って、目が覚めたら消えるなんて、どんだけ迷惑かければ気が済むのよ。