Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

奈都が教えてくれた墓地に着くと、誰かが定期的に手入れしているのか雑草が綺麗に刈られていた。

一歩一歩カオルを探しながら歩いていくと、長身の人影が目に入る。


「いた」


確かに、カオルはそこに居た。

傘もささず、目の前の墓を鬱ら目でずっと見つめていた。

何をする訳でもなく、ただじっとその場で立ち尽くしていた。

私はカオルにゆっくりと近寄ると、小さな傘に自分が濡れることも気にせずカオルを入れる。

長身のカオルをなんとか濡れないように腕を精一杯上げる。

雨が当たらないことに気付いたカオルは、上を向いて傘を確認し、そしてゆっくりと私を見る。


「…なんでここにいるんだよ」


関係の無いお前がなぜこの場所にいるんだ。

そう言われている気がした。

私はギュッと傘の持ち手を握り直す。