奈都は今にも泣き出してしまいそうな表情で言った。
今日は、十月十五日。
奈都とカオルを産んでくれた両親の命日だった。
でも、同時に奈都の誕生日でもあった。
「今日は、奈都の誕生日じゃないの?」
「…知ってたの?」
「あのシスコンバカが、奈都の誕生日に家空けるわけないじゃん」
「綺月ちゃん、ずっと言えなかったんだけど」
奈都は手にグッと力を込めて、絞り出すように話した。
「私とお兄は、血が繋がってないの」
奈都の声は震えていて、今までその真実がずっと心に引っかかっていたのだろう。
でも、私にとっては血が繋がっていようがいまいが、そんなのどうでもよかった。
だって、ずっと兄妹な二人を見てきたのだから。
「お兄は、血の繋がってない妹のこと本当はすぐにでも手放したいと思ってるはず。
多分、申し訳なさで私といると思っ────」
「そんなこと言ったら駄目!」
下を向いたまま話す奈都の頬を私は両手でクイッと上げる。
今日は、十月十五日。
奈都とカオルを産んでくれた両親の命日だった。
でも、同時に奈都の誕生日でもあった。
「今日は、奈都の誕生日じゃないの?」
「…知ってたの?」
「あのシスコンバカが、奈都の誕生日に家空けるわけないじゃん」
「綺月ちゃん、ずっと言えなかったんだけど」
奈都は手にグッと力を込めて、絞り出すように話した。
「私とお兄は、血が繋がってないの」
奈都の声は震えていて、今までその真実がずっと心に引っかかっていたのだろう。
でも、私にとっては血が繋がっていようがいまいが、そんなのどうでもよかった。
だって、ずっと兄妹な二人を見てきたのだから。
「お兄は、血の繋がってない妹のこと本当はすぐにでも手放したいと思ってるはず。
多分、申し訳なさで私といると思っ────」
「そんなこと言ったら駄目!」
下を向いたまま話す奈都の頬を私は両手でクイッと上げる。

