Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「だから、ごめんね、お母さん。
私の人生は、もうお母さんに決めて欲しくない。
私のたった一つの人生は、これから私が決める。
もう誰にも奪われたくない」


お母さんの望む娘になれなくてごめんなさい。

お母さんの理想を叶えることが出来なくてごめんなさい。

親不孝な娘でごめんなさい。

でも、許して欲しい。

私が自由に選択することを。


「私は今、頑張ってることがあるの」


奈都を高校に合格させることを目標に、初めて人に勉強を教えている。

不安や重圧でたまに逃げ出したくなるけど、勉強してる本人が逃げずに自分の可能性を信じて勉強しているのだから、私も更にその何倍も頑張ろうと思えるんだ。

私は、奈都が高校に合格するまで、あの家にいたい。


「だから、まだ家には帰りたくないの」


ここからは全て私のわがままだ。

受け入れてくれるかは分からないし、断られた後のこともまだ考えてもいない。