Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

視界がだんだんとぼやけてくる。

目を閉じれば今にも零れそうな何かを必死に堪える。


「お母さんの言った通り、自分は死ぬべきだと思った」


堪えきれない涙が、私の頬を一直線に伝う。

その時、母がゆっくりと私を見る。


「何も無いから、私には価値が無いから、生きる存在理由が見つからないから」


死ぬべきでは無いのか、そう何度も何度も頭の中をループして支配した。

一人でいると、ふと死にたくなって、心が押し潰されそうだった。


「でも、助けてくれたの」


そんな私の目の前に確かに微かな光が差した。


「私を助けてくれた人がいたの。
その人が、私とお姉ちゃんを繋いでくれた」

「…美月?」

「お姉ちゃん、やりたい事があるって言って毎日楽しそうに勉強してる。
私も、お姉ちゃんみたいにやりたい事見つけたいの」


自分が出来ることを探すのではなくて、やりたい事を探したい。

お姉ちゃんや奈都を見てるとそう思う。