ファミレスに行くまでの道のりで、私と母は一切話さなかった。
会話をせず一歩離れた状態のまま歩く私達は、傍から見ても明らかに親子には見えなかった。
席に座り、私はドリンクバーを頼んだが、母は長居するつもりは無いのか何も頼まなかった。
仮にすぐに帰るとしても、ファミレスなのだから何か頼まないとという配慮を持ち合わせてないのが母らしかった。
「体調は?もういいの?」
「…仕事が溜まってるの、要件があるなら早く済ませて」
母はそうぶっきらぼうに答えた。
そんな言葉を吐かれる度に、一枚一枚母に大きな壁を作ってきた。
それをぶち壊す時が来たのだと、私は膝の上に置いた手をギュッと握る。
「私、お母さんのこと、嫌いだった」
初手で今まで育ててもらった娘が言うセリフでは無いと思う。
でも今から話すことは全て嘘偽りの無い、私の内に秘めていた想いだ。
母は顔色一つ変えずに窓から見える外を眺めている。
「私達のことをちゃんと見てくれないお母さんが憎くて、大嫌いだった」
私の心を写すように、外はポツポツと雨が降り始める。
会話をせず一歩離れた状態のまま歩く私達は、傍から見ても明らかに親子には見えなかった。
席に座り、私はドリンクバーを頼んだが、母は長居するつもりは無いのか何も頼まなかった。
仮にすぐに帰るとしても、ファミレスなのだから何か頼まないとという配慮を持ち合わせてないのが母らしかった。
「体調は?もういいの?」
「…仕事が溜まってるの、要件があるなら早く済ませて」
母はそうぶっきらぼうに答えた。
そんな言葉を吐かれる度に、一枚一枚母に大きな壁を作ってきた。
それをぶち壊す時が来たのだと、私は膝の上に置いた手をギュッと握る。
「私、お母さんのこと、嫌いだった」
初手で今まで育ててもらった娘が言うセリフでは無いと思う。
でも今から話すことは全て嘘偽りの無い、私の内に秘めていた想いだ。
母は顔色一つ変えずに窓から見える外を眺めている。
「私達のことをちゃんと見てくれないお母さんが憎くて、大嫌いだった」
私の心を写すように、外はポツポツと雨が降り始める。

