Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

菜穂は綺月の階段を下りる音が聞こえてから、雪希の口から手を離す。


「なんだよ!急に!」


離した瞬間、雪希は立ち上がり菜穂に反抗する。


「カオルが綺月を好きだとか言わないでよ」

「何で?もう明らかに両思いじゃん」

「だから!言わないでって言ってんの!」


あんな危険すぎるカオルに綺月をみすみす渡すわけないでしょ。

菜穂は親目線のように、綺月に相応しい人を選ぼうとしていた。


「意味分かんねぇ」

「菜穂は、綺月ちゃんをカオルにあげたくないんだよ」

「何だよそれ、別に友達じゃなくなるわけじゃねぇのに」

「女にガバガバなカオルに綺月はやらないわよ」


腕を組んで、仁王立ちして菜穂が立ちはだかった。