Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「えっ、何?」

「意外だなーだって、ね?そうだよね?」


菜穂は雪希の口を押さえながら、全く言ってない言葉を言ったとなぜか菜穂が主張する。

菜穂の圧に雪希は混乱しながらコクコクと頷いた。


「そうかな?やっぱ意外か」


人っていつ誰を好きになるかなんて分からないものだし、意外と言われても仕方ないか。

私は一人で納得しながら椅子から立ち上がる。


「じゃあ私そろそろ行くね」

「えっ、もう?」

「うん、お母さんに会いに行くから」

「頑張ってね」

「うん、ありがとう」


私は笑顔を向けると溜まり場を後にした。

雪希本当はなんて言おうとしたんだろう……。


「まぁ、いっか」


私は深く気にも留めずに急ぎ足で病院へと向かう。