Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

私なんかがカオルに何をしてあげれる?

そんなことを考える前に、私がカオルを必要としているか考えればおのずと答えは出てくるんだ。

私にはカオルが必要。

助けれないかもとかじゃない、私が生きていくのにカオルが必要なんだ。

カオルのためじゃない、これは私のためだ。

もしこの先、先生が言ったようにカオルや他のみんなが責められたとしても、悪者扱いされたとしても、私の人生なのだから、欲しいものも好きなものも大事にしたいものも私が決める。

病院を出ると、走ってカオルの家へと向かう。

もしかしたら帰ってきているかもしれないという
期待を込めて、カオルの家の扉を勢いよく開けた。

だけど、玄関にはカオルの靴は無かった。

やっぱり探すしかないのか…

垂れる汗を服の袖で拭いていると、奈都が学校に履いて行ってる靴があった。

今日は普通に平日で学校の日で、今は昼過ぎだ。

なのに、奈都の靴があるのはおかしかった。

もしかしたら学校に行ってないのか?

でも家の中は静かで人がいる気配は無かった。


「奈都?」


私は家の中に入り、奈都の姿を探す。