Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「まだ本調子じゃねぇんだろ、寝てろ」

「…いや、本当に…大丈夫」

「フラフラな足で説得力ねぇんだよ、黙って言うこと聞けクソ女」


本日2度目のクソ女に反論する気力も無く、男は私を軽々と持ち上げると、されるがままに布団に寝かされた。

薄れゆく記憶の中、会話が耳に入る。


「お兄、友達じゃないの?」

「まぁ、友達では無いな」

「え?じゃあ誰?彼女…とか?」

「…赤の他人」


そこまで聞いたところで、私は眠りについた。

目が覚めると、窓から見える空が暗いなぁと思いながらまた目を閉じる。

…ん?空が暗い?

今度は勢いよく起き上がり、近くに立てかけられた時計を見る。