Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

家にいても気が休まらないし、母の期待がずっと重くて堪らなかった。

家を出たことが正しいとは思っていない。

だけど、家にいた方が安全なの?家にいれば私は幸せでいられるの?


「一條に何かあった時、責任を取らされるのは相手の方だ」

「私がそうはさせません」

「それは無理だ」

「何でですか?」

「一條がそうじゃないと言っても、親は相手を許さない。
未成年の子供がガラの悪い不良と一緒にいる、それを親は許すわけが無い」


母は私に興味は無い。

娘に"死になさい"と言ったんだ。

許す許さないも何も、母は私を取り戻したいとは思わない。


「もちろん、俺も許さない」


いつも気だるそうにしている担任が、今までに見た事のない鋭い目を向けてきた。