Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「そういう話はいいです、それで?どうして先生から母に電話を?」

「一條が体調不良で二週間休んだ時があっただろ?」


成績が落ちて、学校で倒れた後、そこから二週間引きこもって奈都の受験に役立つ資料とか探しまくってた時だ。


「あの時、電話をしたんだが、いつもの雰囲気とは少し違っていたんだ。
なんていうか、少し怒っているような口調で」


そうだ、私はあの日母に怒られたんだ。

体調管理もろくに出来ないから。


「それから暫く休むって次の日連絡来て、そこからパタリと連絡が来なくなってな」


でも、私は二週間後いつも通り学校に来たし、一教師が人様の家庭に踏み込んで良いわけもないから暫く様子を見ていたと担任は言った。

私が学校に来るようになっても、担任の方に連絡が来る気配は無かった。

きっと私の口から学校でのことを聞くようになったのだろうと、あまり気にも留めていなかった。


「だけど、六月の終わり頃に電話がかかってきて、お前が学校に来ているかと聞かれたんだ」


丁度私が家を出てカオルの家に居候させてもらうようになった時期だ。