Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

もっと身近にも、あの目を見ている気がする。


「あっ」


私の記憶の中から自ら出てきたように、タイミング良く思い出す。


「奈都だ」

「え?」

「奈都も、あんな目をしてた」


約束をしようと、小指を差し出した時、奈都も何かに怯えるような目で、約束はしないと声を荒らげたことがあった。

あの目と似ていた。

カオルと奈都はもしかしたら、同じことで何かに囚われているのではないか?

だとしたら、亡くなった両親のことなんじゃないか?

私は頭の中で答えが出た時、顔を上げると聡さんはなぜか笑っていた。


「やっぱり、綺月に任せよう」

「え?」

「聞くのに相応しくないとかはこの際どうでもいい」

「はい?」

「とりあえず話を聞け、それから考えろ」