Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「あんな怯えたような目、初めて見たので怖かったです」

「は?」


その時、目をつぶっていた海斗が口を開いた。


「怯えたような目?あの目がか?」


海斗は私の言葉に引っかかり、前のめりになって私に問う。

なんか、おかしなことを言っただろうか?

私は失言したと思い、慌てて口をキュッと固く結ぶ。


「あの目は、殺意に満ちた目だろ?」


…殺意。

そう言えば、片付けをしてた時も誰かが殺されるかと思ったと言っていた。

でも私にはそうは思えなかった。


「何も怒ったりしねぇから、綺月がどう思ったか聞かせろ」


聡さんの優しい口調に、私はまた口を緩める。


「私は、何かに怯えているような目に見えた」


あの目をどこかで見たような気がした。