その時、二階からお姉ちゃんが私の名を呼ぶ。
「ちょっと来て」
お姉ちゃんに手招きされ、私はカオルに威嚇されていた男と入れ替わるように部屋に入った。
部屋の空気は、今までにないくらい最悪だった。
聡さんはイラついているのか眉間に皺を寄せていて、お喋り好きな一喜さんは項垂れるように椅子に座っていて、幸人は腕を組んで何かを考えていて、海斗は目を閉じて今の状況を整理していて、菜穂は心配そうに唇を噛んでいた。
なんで私が呼ばれたのかますます分からなかった。
私は空いている椅子に座ると、すぐに聡さんが口を開く。
「悪いな、変なところ見せて」
「…いえ」
「それで急で悪いんだが、綺月にもカオルのことを話しておきたい」
「ちょっと待ってください」
すぐに話を続けようとした聡さんの口に、私は待ったをかける。
正直、あまり聞きたくなかった。
カオルの話を聞いても役に立てそうにはない気がしたし、それで見え方が変わってしまうんじゃないかと怖かった。
「ちょっと来て」
お姉ちゃんに手招きされ、私はカオルに威嚇されていた男と入れ替わるように部屋に入った。
部屋の空気は、今までにないくらい最悪だった。
聡さんはイラついているのか眉間に皺を寄せていて、お喋り好きな一喜さんは項垂れるように椅子に座っていて、幸人は腕を組んで何かを考えていて、海斗は目を閉じて今の状況を整理していて、菜穂は心配そうに唇を噛んでいた。
なんで私が呼ばれたのかますます分からなかった。
私は空いている椅子に座ると、すぐに聡さんが口を開く。
「悪いな、変なところ見せて」
「…いえ」
「それで急で悪いんだが、綺月にもカオルのことを話しておきたい」
「ちょっと待ってください」
すぐに話を続けようとした聡さんの口に、私は待ったをかける。
正直、あまり聞きたくなかった。
カオルの話を聞いても役に立てそうにはない気がしたし、それで見え方が変わってしまうんじゃないかと怖かった。

