Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「カオルがあんなことをするのは一度や二度じゃないから」

「…え?」

「でも、喧嘩以外でメンバーに手を出したのは二度目かな」


みんな雪希の話が気になるのか、聞いてないふりをして静かに耳を立てている。


「あんな風になったカオルはもう誰も手をつけれないから、困ったよホント」


こんなカオルを見るのは初めての私からすれば、もう何が何だか分からない。

ただ戸惑っていて、状況が全く読めない。

雪希でさえこんなに落ち着いているのに、私の心臓は未だに激しく音を立てていた。


「でも、あと少しで終わるはずだから」

「…どういうこと?」

「この時期は、手に負えないけど、時が経てばまたいつものカオルに戻るから」


時期って何?一体カオルに何が起きているの?

私は一人だけ取り残されている気分になった。