「怖すぎるだろ、なんだよあれ、俺殺されるかと思ったぜ」
窓ガラスの破片を片付けている男達が静かに本音を漏らす。
その後、カオルに胸ぐらを掴まれていた男は、話を聞きたいと聡さんに連れられ二階の部屋に入っていった。
一喜さんや、お姉ちゃん、幸人、海斗、菜穂も一緒に部屋に入ったが、雪希と私だけは一階に残り、片付けを手伝っていた。
本音を漏らした男を止めるかのように、その近くにいた男が肩を叩いて雪希の方を見る。
この場にカオルと仲良い雪希がいるというのに、そんなことを漏らすのは不味いだろという気遣いだった。
「別にいいよ、みんな考えてる事は言わなくても分かってるから」
雪希はそんな視線に気付くと、いつもみたいに笑って言った。
幸人や海斗、菜穂も事情を聞きに部屋に入ったのに、なぜか雪希だけは私と残った。
「雪希は気にならないの?
カオルがあんなことをした理由を」
血を拭いている雪希に私は恐る恐る話しかける。

