「色々と大変だったんだよね?もう大丈夫?」
「もう全然大丈夫です、元気なんで」
「…そう」
幸人も多分誰かしらに話を聞いたのだろう。
それ以上は幸人も何も言わず、また読書に夢中になる。
菜穂は少し話してくると言ったきり部屋には戻って来ないし、お姉ちゃんが来るまでなるべく幸人の邪魔をしないように空気に徹した。
キッチンの蛇口からポタポタと落ちる水滴が、静かな部屋でやけに響く。
あ、駄目だ…
こういう静かな場所は、家のことを思い出して堪らなく息苦しくなる。
気を紛らわすように菜穂が持ってきたジュースを飲んだ。
「綺月ちゃん」
パタンと本を閉じると幸人が私に視線を向ける。
「本当に、大丈夫?」
────え?
「綺月!美月さん来たよ!」
その時、菜穂がタイミング悪く部屋に入って来た。
私は幸人が二度も確認してきた意味を聞けないまま、お姉ちゃんと聡さんが部屋に入って来て、その数分後に雪希と海斗が現れ、さっきまでの静寂が嘘のように騒がしくなった。
「もう全然大丈夫です、元気なんで」
「…そう」
幸人も多分誰かしらに話を聞いたのだろう。
それ以上は幸人も何も言わず、また読書に夢中になる。
菜穂は少し話してくると言ったきり部屋には戻って来ないし、お姉ちゃんが来るまでなるべく幸人の邪魔をしないように空気に徹した。
キッチンの蛇口からポタポタと落ちる水滴が、静かな部屋でやけに響く。
あ、駄目だ…
こういう静かな場所は、家のことを思い出して堪らなく息苦しくなる。
気を紛らわすように菜穂が持ってきたジュースを飲んだ。
「綺月ちゃん」
パタンと本を閉じると幸人が私に視線を向ける。
「本当に、大丈夫?」
────え?
「綺月!美月さん来たよ!」
その時、菜穂がタイミング悪く部屋に入って来た。
私は幸人が二度も確認してきた意味を聞けないまま、お姉ちゃんと聡さんが部屋に入って来て、その数分後に雪希と海斗が現れ、さっきまでの静寂が嘘のように騒がしくなった。

