Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

お姉ちゃんと聡さんと一緒に住むか、このまままたカオルの家に住むか、それとも菜穂の家に住むか。

ありがたいことに選択肢は三つもあった。


「じゃあ、綺月が選べ」


このままだと夜が明けそうなので、見兼ねた聡さんが私に自ら選ばせてくる。

みんなが一気に私へと視線を向ける。

私は考える素振りを一切見せずに選択肢から一つを選んだ。


「カオルの家に住む」


まさか誰もカオルを選ぶとは思っていなかったのか、カオル以外全員驚いていた。


「待って、綺月よく考えよ?カオルは危険人物だから」

「大丈夫、私はカオルのこと信用してる」


私はカオルの目を真っ直ぐに見つめて言った。


「それに、奈都の家庭教師だから。
近くにいた方がすぐに教えられるし」


それが私にとってはカオルの家を選ぶ最大の理由だった。