Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

私たちは屋上を出て二階の部屋に戻ると、カオルがいつの間にか溜まり場に来ていた。

菜穂から聞いた話だと、二階の部屋を使えるのは総長、副総長の肩書きを過去や現在持っている人、あとは現総長の聡に認められた人だけが出入りを許されていた。

基本的に女の人は部屋の出入りは許されているが、聡さんとお姉ちゃんがいる時だけは暗黙の了解で入ることは禁じられている。

暴走族にも意外とルールがあるのだ。


「綺月、今みんなで話してたんだけど」


お姉ちゃんはこれからのことについて話し始める。


「綺月、私達と一緒に住まない?」


私をこのまま家に帰らせるわけにはいかないと思ったのだろう。

かと言ってこのままここにいるのも危険。

お姉ちゃんは聡さんと住んでいるが、私を一人にする訳にはいかないと考えた末の提案だった。

それは聡さんも同じ意見のようだった。