Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜

「待って」

「ん?」

「髪、乾かさないの?」


まさか、そのビショビショな髪で寝る気?


「いやいつも乾かしてねぇけど」

「駄目だよ、風邪引いちゃう」

「いやいや引かねぇよ、そんなガキじゃねぇし」


馬鹿にしたように笑うカオルの腕を掴むと、無理矢理椅子に座らせる。


「私が乾かしてあげる」

「は?別にいいから」

「いいから、眠たいなら寝ててもいいし」


私はそう言うとドライヤーでカオルの髪を乾かし始める。

ぬるい温風が髪に当たり、だんだん眠くなってきたのかカオルの頭が揺れる。