「じゃあ俺夜のバイトだから行くわ」
夜ご飯を食べ終わった後、奈都はすぐにお風呂に入りにいった。
その間、カオルは身支度を終え財布を乱暴にポケットに突っ込む。
「あのさ」
私は靴を履いているカオルに話しかける。
「聞かないの?なんで家出したのかって」
居候させてもらう身としては、何も事情を話さずに衣食住提供してもらうのは凄く心苦しい。
だからと言って、全てを話すのは気が引ける。
「話したいなら自分から言うだろ。
でも言わないのは話したくないからだろ?
無理に聞き出すほどせっかちじゃねぇから、話したい時に話せ、気が済むまでここにいてもらって構わねぇから」
カオルの優しさに鼻の奥がツンと痛くなる。
泣きそうになって慌てて俯くと、カオルは私の頭を乱暴に撫でて家を出て行った。
私、もう一人の妹だと思われてる気がする…
「あ、お姉ちゃんに口止めするの忘れてた」
でも、アイツはすぐにペラペラと言いふらすような奴じゃないと信じられる。
頼って良かったと心から思っていた。
その日、私は布団に入って久しぶりにすぐに寝つけた。
夜ご飯を食べ終わった後、奈都はすぐにお風呂に入りにいった。
その間、カオルは身支度を終え財布を乱暴にポケットに突っ込む。
「あのさ」
私は靴を履いているカオルに話しかける。
「聞かないの?なんで家出したのかって」
居候させてもらう身としては、何も事情を話さずに衣食住提供してもらうのは凄く心苦しい。
だからと言って、全てを話すのは気が引ける。
「話したいなら自分から言うだろ。
でも言わないのは話したくないからだろ?
無理に聞き出すほどせっかちじゃねぇから、話したい時に話せ、気が済むまでここにいてもらって構わねぇから」
カオルの優しさに鼻の奥がツンと痛くなる。
泣きそうになって慌てて俯くと、カオルは私の頭を乱暴に撫でて家を出て行った。
私、もう一人の妹だと思われてる気がする…
「あ、お姉ちゃんに口止めするの忘れてた」
でも、アイツはすぐにペラペラと言いふらすような奴じゃないと信じられる。
頼って良かったと心から思っていた。
その日、私は布団に入って久しぶりにすぐに寝つけた。

