すると、状況は一転。

奥様は、私の方を驚きの目で、見ている。

「本当なのですか?」

「あの……その……」

「どっちなのか、きちんと仰い!」

私は怖くて、目を閉じた。

「……その通りです。」

「まあ!」

奥様は、大きな声で驚いた。


「待って下さい!」

将吾様が、立ち上がった。

「ただの雑談ですよ。今日、一日何があったのか、兄妹で話していただけだけです。お母様だって、おじ様達とそう言う事もあったでしょう。」

将吾様は必死になって、私達の関係を壊さないように、してくれた。

それの優しさが、とても嬉しくて、私はこの不謹慎な時間を、甘く見てしまった。


「お母様、それだけではないんですよ。」

なぜか、美晴さんは私達を、疑っていた。

「その後に、二人っきりで、庭を散歩して……まるで、逢引きのような……」