身代わり少女は主人を慕う

上手く誤魔化せたのか分からずに、唾を飲みまくった。

「……いつもと、変わりなかった?」

「えっ?」

まさか、将吾様って妹を溺愛する人?

まずい、どうしよう~~。

「そうか。将吾も今回の事で、大人になったのかな。」

「はぁ……」

「あんなに音羽の事を可愛がっていたのに、そうかそうか。」

ああ、ため息をつきたい。

そして誉めてほしい。

なんとか、この状況を乗り越えた事を。


「そうだ。お母様に会ったか?」

「いぇ……あの……」

「なんだ、まだか。」

宗吾様は、私の腕を掴んで、急に走りだした。

「お、お兄様!」

「宗吾様、お待ちください!」

何とか、亮成さんが止めてくれた。

「音羽様は、帰って来たばかりでございまして、まだ奥様に会うのは、心苦しいかと。」