身代わり少女は主人を慕う

「ええ。宗吾様と言う、お兄様がいらっしゃいます。」

「でも将吾様は、血の繋がっているのは、お嬢様だけだって。」

「ああ……宗吾様は、前の奥様のお子なんです。将吾様と音羽様は、今の奥様のお子です。」

「そう。お兄様の事は、何てお呼びしたらいいのですか?」

「兄上様と、お呼び下さい。」

亮成さんは、すごいと思う。

何でも、直ぐ答えてしまう。

私も、そうならなきゃなぁ。


「さあ、行きましょうか。」

「はい。」

そして私を筆頭にして、私達は廊下を歩き始めた。

しばらく歩くと、曲がり角にあった。

「そこを右手に。」

「はい。」

私は右に曲がって、ふと思った。

「亮成さん。お嬢様は、使用人に何か言われた時には、何と答えていました?」

「”分かりました”とお答えください。」