身代わり少女は主人を慕う

「将吾様……」

「うたさんは、僕が見間違える程、妹にそっくりなんだ。君が、妹の身代わりをしてくれれば、妹はその分、自由になれる。」

私は、結婚を言われて、家を出たお嬢様を考えた。

私がここにいる事で、彼女は自由になれる。

自分らしく、生きる事ができる。


でも……万が一、二度と帰って来なかったら?


「うたさん。お願いだ。」

見上げた先には、将吾様の真剣な顔があった。

綺麗な瞳に、吸い込まれそう。

「僕が、君を守るから。信じてついてきてほしい。」

ドキッとした。

今までの中で、一番。


将吾様はずるい。

そんな事言われたら、女は誰でも将吾様に、ついて行ってしまう。


「……分かりました。」