「分かった。」

私は決心した。

「金稼いだら、家にも銭送るね。」

「ああ。」

遂にお母ちゃんは、声を上げて泣き始めた。

びっくりしたのは、幼い兄妹達で、お母ちゃんが泣いているのを見て、一番小さい弟も泣き始めた。

「泣かないんだよ。」

私が幼い弟を抱き上げた。

「お姉ちゃんね、街に働きに行くんだ。」

「そうなの?」

「うん。銭いっぱい稼いで、家に送るから、これからはたらふく飯が食えるよ。」

すると、幼い兄妹達が笑った。

それだけでも、私は心が晴れ晴れとしていた。