身代わり少女は主人を慕う

胸がぎゅうっと、締め付けられた。

私の心の中には、将吾様がいて。

それは、ずっと変わらない気がする。

それなのに、はやてを待たせるなんて、残酷な気がした。


「はやて。やっぱり、私。将吾様の事、忘れられないと思う。」

はやては、無言で手を動かしていた。

「だから、はやてと結婚するしたいって思う事は、ないと思うんだ。」

「いいよ。」

はやては、額の汗を拭いた。

「そんなうたを、丸ごと貰うから。」

そう言って、はやてはお日様のように、笑ってくれた。


それを見た私は、何とも言えなくて。

ただ一度だけ、小さく頷いた。


そして夕方になって、自分の家に帰って行くはやてを、見送った。

はやては、小さい時から私の側にいてくれて、私を助けてくれる。