身代わり少女は主人を慕う

次の日から私は、部屋の掃除をしながら、畑仕事に精を出した。

畑は、随分荒れ果てていて、一から作り直す必要があった。


「俺に、任せろ。」

勿論、はやてが毎日のように来て、畑を耕してくれた。

そんなはやては、私の事を、諦めきれないようだ。


「うた。俺と一緒に、暮らさないか?」

「はやて?」

「夫婦としてさ。」

畑を耕す手が止まる。

一度断っているのに、また言ってくれるなんて、はやては男らしい。

でも、私の答えは変わらないようだ。

「はやて。気持ちは、嬉しいんだけど……」

「いいんだ。」

はやては、私の言葉を遮って、手を動かし始めた。

「時間がかかってもいいから、俺と結婚してもいいって思ってくれるようになったら、言ってくれ。」