身代わり少女は主人を慕う

「音羽!おまえという子は、何て事をしてくれたの!?」

奥様が、音羽さんを頬を打ったのだ。

勢いで、廊下に倒れる音羽さんを、私とはやてが、抱き起した。

「急に現れたと思ったら、好いたお人がいるですって!?久保利の娘が、そんな事認められる訳ないでしょう!」

その時、息が上がっている奥様の前に、一人の男性が土下座をした。


「奥様、どうか音羽をお許し下さい。」

「明孝さん!」

音羽さんは、私達の元を離れて、庭で土下座をしているその男性の近くに寄って行った。

奥様は、その男性の顔を見ると、みるみるうちに、顔を青くしていった。

「あなたは……将吾のお友達の……」

「堂崎明孝です。申し訳ありません。お嬢様を連れて行ったのは、この僕です。」