身代わり少女は主人を慕う

「じゃあ、うた。俺、もう行くわ。」

「あ、うん。気を付けて帰ってね。」

私ははやてに手を振ると、ふと疑問に思った事があった。


はやて、どこに寝泊りしてるんだろう。


「ねえ、はやて。今、どこに住んでいるの?」

「ん?」

はやては、ニコッとするだけで、答えてはくれない。

途端に心配になった私は、思わずはやての腕を掴んでしまった。

「はやて、あの……」

その時だった。


はやての後ろに、誰かが立っているのが見えた。

「はやて!逃げて!」

私がパッと腕を放した時には、遅かった。

はやては、その人に捕まってしまった。

「まさか、うたさんの知り合いだったとはな。」

その人を良く見ると、亮成さんだった。

「ずっと、屋敷をウロチョロして。」

はやては、その場に投げ飛ばされた。