私は、自分の体に緊張が走るのがわかった。
 魔王領の住人達は、そもそも平均的に体が大きく、力も強い。
 少々数で劣っていようが、自分達より非力な人種相手に負けるはずがない、という自信と意地があるようだった。
 遂に、戦いは始まろうとしていた。