「亡霊みたいな生き方をしていたんだ。大学には奨学金で行けたけど、なかなか苦学生でサークルもいけるかわからないけど一度体験してみたんだ。そしたら君がいて。ひだまりのような人だなと思った、話していても必要以上に踏み込んでこないその距離感が気持ちよくて。踏み込むのが怖くて好きだと言えなかった。踏み込まないぬるま湯につかっているような関係は気持ちよくて、それでもそれ以上の関係につながらない。一生このままでいくかと思ったとき、あなたが一瞬入り込んだんだ。君からセックスを誘った日」
よく覚えていた、あの日は。
「あの日は、好きな人に弄ばれてといっていた。初めて君の陰を見たときだった。夢うつつで行為に及んで、そして絶望した。もう戻れなくなる、と。二人して同じことを思ったのか、ほとぼりがさめたらなかったように接していた。いつかお互い心が開けるなら、その時は一緒になりたいと思った。だけど、あの日、真っ青な佐藤さんを孤児院で見たとき、母親と重なった。そしてすぐりんちゃんが勘づいていることを」
よく覚えていた、あの日は。
「あの日は、好きな人に弄ばれてといっていた。初めて君の陰を見たときだった。夢うつつで行為に及んで、そして絶望した。もう戻れなくなる、と。二人して同じことを思ったのか、ほとぼりがさめたらなかったように接していた。いつかお互い心が開けるなら、その時は一緒になりたいと思った。だけど、あの日、真っ青な佐藤さんを孤児院で見たとき、母親と重なった。そしてすぐりんちゃんが勘づいていることを」

