人生の中で一番光り輝く日は結婚式だって言われているけど、私は今でさえこんなにもキラキラとして見える。裕翔くんの居る場所が、こんなにも心地良い。

私は裕翔くんが扉の部屋をノックするのを待った。

……コンコンコン…


「桜十葉、もう着替えれた?入ってもいい?」

「うん!今そっちに行くから」


私は裕翔くんの声に思わず嬉しくなってすぐに扉を開けた。

そして、お互いが固まった。

裕翔くんのスーツ姿は想像以上にかっこよくて、思わず目を見張る。裕翔くんも驚いたように私を見つめていた。


「桜十葉、俺やっぱり我慢出来ないかもしれない……」


へっ……!?

裕翔くんの顔が赤くなっている気がする。スーツを着ているからか、いつも以上に色気が増している。


「だ、だめだよ…。まだご飯食べてないでしょ……?」


こんなこと自分で言っちゃうなんて、恥ずかしい〜…っ!!

これじゃあまるで、これからしようとしてることが分かってるみたいじゃない……!


「でも、ごめん……。せっかく着替えてもらったんだけど、俺やっぱりもう無理だ」


裕翔くんは私の膝の裏に手を回して、軽々と持ち上げた。


「ひ、裕翔くん……っ!?」


お姫様抱っこのまま、大きくて柔らかそうなベッドまで運ばれてしまう。


「桜十葉、……」