「裕翔くんっ……も、限界…」

「やだ、……絶対に離さないから」


いつものように甘く深すぎるキスをする裕翔くん。でも、裕翔くんがいつもの裕翔くんではないみたい。声も掠れて、キスの合間に見える裕翔くんの瞳は涙で濡れているみたいだ。


「んんっ、ねぇ……裕翔くん…大丈、夫?」


いつもはそんな顔、しないのに。いつもはすごく優しそうな顔をしているのに、今の裕翔くんはすっごく苦しそうだよ。

裕翔くんの涙が伝染して、私まで泣きそうになってしまう。

ああ、私、もうこんなにも裕翔くんのことが、好きになってしまっていたんだ。裕翔くんが泣いていたら、私まで悲しい気持ちになってしまう。私も、泣いてしまう。

裕翔くん。あなたは一体、どんな秘密を隠しているの?
それは、私には言えないこと?

私は、裕翔くんが思っている以上に裕翔くんのことが好きなんだよ。それなのに、君は私の愛情を疑ってばかりで、今もまだ、一人寂しい暗い森の中にいるみたい。

私は裕翔くんの両頬を両手で掴み、キスを止める。


「裕翔くんっ!今ここで、全部話して!もう、怖がらないでよ!裕翔くんがまだ私に話せない秘密があって、それを言うことが出来ないのは、私の愛情を疑ってるってことにもなるんだよ!?私を信じてよ、……お願いだから。私はちゃんと、裕翔くんのことが大好きなんだから!!」