(律顕、そもそもどこにいたの? 今日は私に嘘をついてお休みを取っていたんだよね?)
遠出はしていなかったという事だろうか。
考えたらキュッと胸が苦しくなって。
思わず眉根を寄せたら、
「ごめんっ」
言って、すぐさま律顕が美千花から距離を取った。
別に近過ぎる事を非難したわけではなかったのに、そう思われたらしい。
その、明白に傷付いた表情に、美千花は〝違うの〟と否定して律顕に手を伸ばした……つもりだった。
なのに全然思うように声が出せない上に、身体も動かせない事に愕然とする。
お腹にも下腹部にも違和感はないから安心しきっていたけれど、こんな風に身体のあちこちに不具合があるとなると話は別だ。
麻痺していて、重大な事を感じられていないだけと言う可能性だってあるかも?と思い至ってゾッとした。
遠出はしていなかったという事だろうか。
考えたらキュッと胸が苦しくなって。
思わず眉根を寄せたら、
「ごめんっ」
言って、すぐさま律顕が美千花から距離を取った。
別に近過ぎる事を非難したわけではなかったのに、そう思われたらしい。
その、明白に傷付いた表情に、美千花は〝違うの〟と否定して律顕に手を伸ばした……つもりだった。
なのに全然思うように声が出せない上に、身体も動かせない事に愕然とする。
お腹にも下腹部にも違和感はないから安心しきっていたけれど、こんな風に身体のあちこちに不具合があるとなると話は別だ。
麻痺していて、重大な事を感じられていないだけと言う可能性だってあるかも?と思い至ってゾッとした。