「もしもし?」
『あ、美千花、今平気?』
仕事をしていない美千花だ。
平気でないことの方が少ないのに、と思いながら「大丈夫だよ」と答えたら、『病院は終わった?』と意外な事を問われた。
「……私、蝶子に今日健診だって言ってたっけ?」
彼女にそんな話をした覚えはなくて戸惑ったら、『わーい! やっぱりビンゴだった〜。今日、永田さんお休みだって聞いたからさ、そうなのかな?って鎌をかけてみました〜』と美千花にとって寝耳に水なことを言う。
『美千花、前、ご主人との事で悩んでる風だったから心配してたの。仕事休んで妻の健診について来てくれるご主人とか……やっぱ最高じゃんっ⁉︎ 愛されてるよ、美千花!』
良かったね、と嬉しそうに言われて、美千花は「あ、うん……」と取り繕うので精一杯。
『やっぱ西園先輩の所とは違うね』
吐息混じり。ついでのように付け加えられた言葉に「え?」と呟いたら、
『あれ? 言ってなかったっけ。西園先輩、ちょっと前に離婚したみたいだよ』
言われた言葉が理解出来なくて、美千花は何も言えなくて。
『あ、美千花、今平気?』
仕事をしていない美千花だ。
平気でないことの方が少ないのに、と思いながら「大丈夫だよ」と答えたら、『病院は終わった?』と意外な事を問われた。
「……私、蝶子に今日健診だって言ってたっけ?」
彼女にそんな話をした覚えはなくて戸惑ったら、『わーい! やっぱりビンゴだった〜。今日、永田さんお休みだって聞いたからさ、そうなのかな?って鎌をかけてみました〜』と美千花にとって寝耳に水なことを言う。
『美千花、前、ご主人との事で悩んでる風だったから心配してたの。仕事休んで妻の健診について来てくれるご主人とか……やっぱ最高じゃんっ⁉︎ 愛されてるよ、美千花!』
良かったね、と嬉しそうに言われて、美千花は「あ、うん……」と取り繕うので精一杯。
『やっぱ西園先輩の所とは違うね』
吐息混じり。ついでのように付け加えられた言葉に「え?」と呟いたら、
『あれ? 言ってなかったっけ。西園先輩、ちょっと前に離婚したみたいだよ』
言われた言葉が理解出来なくて、美千花は何も言えなくて。