しかし志勇はしかめっ面で私を睨んできた。


美形が凄むと怖すぎる。慣れてないから血の気が引いた。



「チッ、姉妹で同じこと言いやがって。つまらねえな」

「えっ、壱華も同じこと言ってたの?さっすが姉妹、考えること一緒なんだから」



しかし壱華が絡むと怖さなんてなくなる。


壱華と以心伝心で嬉しい。


痛みに耐えて満面の笑みを披露すると志勇は「シスコンが」と吐き捨て、私に興味がなくなったらしく病室を出ていった。


はあ、やっと出ていった。志勇の相手は疲れた、とりあえずもうひと眠りしよう。


リクライニングしていたベッドをゆっくり戻して横になると睡魔に誘われ、私はまた深い眠りについた。