壱華たちが私のために開催してくれた誕生日パーティーはとても楽しかった。


たくさんおめでとうと言ってくれて、食べて飲んでお腹も膨れて幸せだ。


そうして多幸感に包まれて迎えた6日目の朝。


明日には志勇が迎えに来るから、壱華とゆっくりする予定だ。


さて、そろそろ起きようかな。


目をつぶったままベッドで伸びをして、それから目を開けると、信じられない光景が視界に飛び込んできた。



「おはよう、壱華」


なんとそこにいたのは、ベッドの側方にしゃがんで、愛しそうに壱華を覗き込む志勇だった。