理叶たちの前では見せなかった自然な笑顔。


太陽のようなあたたかく、伝導したぬくもりは、どこか憂雅くんに似ていた。



「実莉さんって、変な人ですね」



面と向かってそう言われたのに、嫌な気はしなかった。


きっと凛太郎が警戒を解いて、私に歩み寄ろうとしてくれたからだろう。



「変人扱いする割にはいい笑顔じゃん」



それにたぶん、私たちはよく似ている。


口が達者で生意気だけど、兄弟が大好きで、守るためなら命を投げ打ってもいいとさえ思ってる。



「これからよろしくね、凛」

「はい、よろしくお願いします」



笑顔で挨拶して私も安心した。


末っ子同士、仲良くやっていけそうだ。