「ねえ、実莉」

「何?」



いい流れだ、と心の中でガッツポーズを決めた時、壱華が手招いてきたから縁側へ近づく。


すると、壱華は私の頭に手を置いて、花が開いたような可憐な笑顔を見せた。



「今度遊ぼう、最近ふたりきりの時間作れなくてごめんね。大好きだよ、実莉」

「うんうん!私も大好き!楽しみにしてる!」



ほら、壱華はやっぱり私の小さな異変に気がついてた。


嬉しくって首がちぎれそうな勢いで頷きながらぴょんぴょん跳ねた。


颯馬には「頷くか跳ねるかどっちかにしなよ」とつっこまれたけど気にしない。


だってこんなにも幸せなんだから、全身で表さなくてどうするの。