「緋衣草の花言葉は、尊敬、家族愛、燃える思い。
私が家族になれたのは、実莉の熱意があったから。だからいつも尊敬してるよ……って意味を込めて」



色に意味があったの?そんな深い意味が?


壱華、私のことめっちゃ好きじゃん!


もちろん私も大好きだけど!


やっぱりあの時の私の決断は間違ってなかった。


……よかった、壱華が心から笑える環境になって。



「メイク崩れるから、朝から泣かせてくるのはやめて」

「ふふ、可愛い実莉。ずっと一緒にいようね」

「うん、当たり前だよ!」



感動のあまり涙で視界がかすむ。


すると壱華は後ろからそっと抱きついてきた。


ああ、幸せだな。転生して苦労したけど、最高の家族に出会えた。


これからも壱華と私はずっと一緒にいられるんだ。


共にあること。それが当たり前だと、その時は信じて疑わなかった。