「あ、今日はピアス付けてる」

「そうだよ、去年壱華にもらったイヤリングをピアスにしたんだ」

「可愛いけど、没収されないようにね」

「大丈夫、ウチの高校校則ゆるゆるだから」



ほら、身につけてるピアスひとつをとっても、すぐ気がついてくれる。


今日のピアスは壱華のハンドメイドのイヤリングを土台だけ変えたもの。


壱華は5歳の時からひとつずつ、誕生日に世界に一つだけのアクセサリーを私に贈ってくれる。


さすが壱華、手先まで器用なんだから。


最近は高めのツインテールにするのハマってるから、7歳の時もらった、赤いリボンのついたヘアゴムを付けてみた。


光沢のあるリボンをちょうちょ結びにしただけのシンプルなデザイン。


だけどシンプルだからこそ、この歳でも付けられるからいい。